まえがき
吉田かずお
イラスト:小島由美子
わたしたちは、誰もが無意識のうちに何かから暗示をあたえられ、また、自分自身にも無意識のうちに暗示をあたえたりして、生活しています。
この場合、前者が他者暗示であり、後者が自己暗示になります。
たとえば、梅干しを見ているだけですっぱい感じが伝わって来て、ロの中に唾液が出てくる現象は、目から来る"視覚暗示"によるものです。
また、目をつぶって梅干しの匂いを嗅いだだけでも、同じような状態になります。これは"嗅覚暗示"になるわけです。
つまり、梅干しを食べてすっぱかった過去の経験が、潜在意識にインプットされているため、味覚から視覚や嗅覚まで、無意識のうちに暗示をあたえているということなのです。
同し潜在意識にインプットされているものでも、過去の経験が強烈なほど強くのこり、無意識のうちに暗示として現れる場合が多いといえます。
極端な例をいえば、暗示は長年のうちに、人の顔型まで変えてしまう場合があります。
暗示性の高い人と低い人の差は各自に多少違いがありますが、人間、生れて約三歳から六歳までの幼児期の母親からの暗示、これは強烈な暗示として死ぬまで、潜在意識にのこる場合があります。
また、わたしたちは誰もが幼児期の母親からの暗示を、少なくても二つや三つ、多い人で何十と無意識のうちに潜在意識にインプットされて生きています。
この暗示がプラス暗示(良い暗示)にしろ、マイナス暗示(悪い暗示)にしろ、本人が現在ほとんど気がついてない場合が多いということです。
現在のわたしたちの社会は、暗示の渦の中で生活しています。 たとえばテレビ、あのテレビという機械は、人に暗示をあたえる機械だといってもけっして過言ではないでしょう。
たとえばいまあなたが風邪をひいて薬を買いに行ったとします。 その時10人中8人までは、いつもコマーシャルで見て知っている風邪薬を買いたくなると思います。 また、その薬を買った人の中で、暗示性の高い人ほどききめが高いことも事実です。
いまあなたは、どういう格好をしてこの本を読んでますか。 たとえば本屋さんで立読みしてる人、電車の中で読んでる人、また、寝ながらベッドの中で読んでる人と、いろいろな人がいることと思います。
ではこれから"無意識"を"意識"に持って行く、かんたんなテストをしてみたいと思います。 「左の手のひら......左の手のひら」......その左の手のひらが、今どこに行っていますか...... どこかにさわっているかも知れません。 しかし、「左の手のひら」という字を何回か読んで、また、頭で考えることによって、左の手のひらに意識が出て来たことに気が付いたと思います。
同じように、今度は「左の足のうら」......「左の足のうら」......いま、あなたの「左の足のうら」はなにかに触れていますか。 いままであなたが無意識でいた「左の足のうら」もこちらで指示をあたえることによって、いまどういうものに触れているか、はっきりと感覚が出てきたことと思います。
これが無意識を意識に持っていく、"触角の暗示"です。
その他、自分で自由にいろいろな所に意識を持っていく練習をすることにより、イメージする所に、強力な意識を集中することができるようになります。
また、無意識を意識に持っていく反対に、意識を無意識に持っていくこともできます。 意識を無意識に持っていく方法としては、まずその部分の力を抜くことからはじめるのてすが、このやりかたは、本文の中で説明いたします。
この"無意識と意識"の関係は、「自己催眠法」はもとより、「中国の気功法」や「ヨガ」「禅」にも通じ、これが身体でわかることによって、いろいろと自分の身体の良い所や悪い所をコントロールできるようになります。
たとえばいまあなたが、非常に肩がこっているとします。 その肩がこっているということが、無意識のうちにたえず肩に意識を持っていき、知らず知らずのうちに肩に力が入り、自分で肩コリのマイナス暗示にどんどんのめり込んでいってしまう場合があります。 このマイナス暗示というのは、単に肩コリだけではなく、とくに女性の場合、容姿にまで影響をあたえる場合があります。
たとえば、女性が恋をすると美しくなるのはなぜでしょうか。 また、タレントが人気が出て売れてくると魅力的になるのはなぜでしょうか。 その他、結婚して以前よりずっと若返って美しくなったり、これは自分で無意識のうちに"プラス暗示"をあたえているということなのです。
それでは、そのプラス暗示を自分でコントロールして、自分で自分の容姿、顔型を変えることができるとしたら、あなたはどう思いますか。 それはまったく可能なことで、あなたにもかならずできることなのです。 それには外功法によって外面をみがき、見た目の美しさを出し、内功法によって身体の内にかくされた部分をみがくことによって、魅力というものを出すことなのです。
この外見の美しさと、人をひきつける魅力の二つがそなわって初めて美女といえるのではないかとおもいます。
これをつくりだすのが《美女催眠》です。
それではます、この本をお読みになる前に、次のことを頭によく入れて本文の方を、お読みになってください。
1、「どうせこんなことをやっても......」というようなあきらめの気持ちは、百パーセント頭からとりのぞくこと。
2、ぜったいに「美しくなるんだ」と、美しくなったときの楽しいことだけを頭に浮かべて行うこと。
3、根性とか、ガマンの精神ではぜったいに行わないこと。
4、あくまでもリラックスして、楽しい気分で行うこと。
5、あくまでも、この本を信じてあせらずに行うこと。
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